京都らしい場所案内Blog コーエイのスタッフが京都の街をご案内します。

羅城門

ueda
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梅雨の時期は嫌いです。

ジメジメーとしてなんか陰気な感じがするから。

 

 

こんにちは、営業の上田です。

 

 

今日はジメジメの時期に

イメージがぴったりな場所をご紹介します。

 

 

芥川龍之介の小説や、黒澤明の映画の題材となった

『羅城門(らじょうもん)』です。

 

 

私が初めて知ったのは、学校の授業で

芥川龍之介の「羅生門」を学んだ時です。

 

 

小説の描写がとても不気味で

怖かったのを覚えています。

 

 

そんな『羅城門』ですが京都にありました。

 

 

羅城門とは、平城京や平安京といった

条坊都市の中央を南北に貫いた

朱雀大路の南端に構えられた大門のことで。

平安京の正門であったと言われています。

 

 

この羅城門、高さと幅に対して奥行が短かったことから

風に弱かったらしく、

暴風雨で再三倒壊、再建を繰り返します。

 

 

やがて国内の荒廃につれ治安の悪化から

羅城門周辺は荒れはてた地区へと変わっていきます。

 

 

「今昔物語集」では、門の上階には

引き取り手のない死者が

いくつも放置されていたと記されており、

荒廃した不気味な羅城門からは

やがて鬼が棲みついていた等の

怪奇譚が生まれることとなります。

 

 

その怪奇譚が人から人へ語り継がれ、

現代に名を残すこととなりました。

 

 

現在では、住宅街の公園内にひっそりと

『羅城門跡』の石碑が残っているのみで、

少し残念ではありますが、その名はしっかりと残っていました。

 

 

少しわかりにくい場所ですが、

一度探してみてはいかがでしょう。

 

 

ではまた。


2012年5月28日 | カテゴリー:見る  |  スタッフ紹介へ

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